いきなり、しょっぱなから・・・

はじめまして。
まさか僕が自らブログを始めるとは、ついこの間まで思ってもみませんでしたが、
ちょっとここんとこ色々と思うところあって・・・
まあ以前から周囲に薦められてはいたのですが、
ブログ開設なんて、凄く敷居の高いことのように感じていました。
でもよくよく調べてみると思いの外簡単なようで、その結果がこれですよ。


で、その思うところとは、実は先日亡くなったマイケル・ジャクソンです。
彼に関しては多くの方が、既にその想いを綴られていることと思います。
僕自身の想いはまたいずれ改めて書くとして、
その日知り合いのある方から、僕の携帯に直メールをいただきました。

 あ、僕がどのような人間であるかは、別に隠し立てするつもりもないので、
 いずれプロフィール等、アップして行くつもりですが、
 なにぶん不慣れなもので、まあ気長に待ってて下さい。(笑)

その方は、僕の店のお客様として、またラジオのリスナーさんとして、
以前からとてもお世話になっている方なのですが、
その日、松井伸一さんの番組に、マイケルに関するメッセージを送られ、
番組内で紹介されていました。
(松井さんは福岡のラジオ界で長年に渡って活躍しておられるとても有名な方です。)
その方が洋楽に入って行ったきっかけがマイケルだったそうで、
番組終了後に様々な想いを僕の方へ送っていただいた訳で、
「こんな遅い時間に失礼なメールを差し上げてすみません。」
と書かれていましたが、失礼どころか
真っ先に僕の方へ知らせていただいた事を、とても光栄に思いました。

他にも店やラジオで知り合った方々とのメールのやり取りは日常茶飯事ですが、
僕は結構一通一通のメールに力を込めて書く方なので、
やたら長いものが多く、もっと簡潔にまとめるようにと指摘されることもあります。
そんな中で一般に公開しても差し支えない内容のものであれば、
公開してより多くの音楽好き・ラジオ好きの方々に見ていただければと思い、
今回の開設に到った次第です。
まあ僕自身いちおうライターとしての経験もありますので、
その時々の自分の考えを、文章で表現したいという気持ちは常々持っています。



さていきなり、しょっぱなから濃〜い話ですが、
つい先日、今年で番組スタート以来40周年という、
地元のみならず全国的に見ても長寿音楽番組の
RKBラジオ「歌謡曲ヒット情報」に出演しました。
実際にオンエアに僕の声が乗ったのは、オープニングの数分くらいでしたが、
その後3時間半に渡る番組内で、僕の選曲がず〜っとかかって行きました。
この曜日は毎回エリア内の各CDショップによるランキングという形での放送ですが、
うちの店は中古レコードCD店ということで、あまり最新ヒットに縁のない店なので、
「夏に聴きたい歌謡曲スト20」というテーマで、
お薦めの曲を時代に拘らずに選んで下さいという依頼でした。

ラジオの喋り手としての活動も8年くらいやっていますが、
ここ半年程はお休みしていたので、久々のラジオ出演になります。
しかも40年前のスタート当時から知っている老舗番組への出演ということで、
感慨深いものがありました。
当初は様々なデータに基づく、純粋なランキング番組という印象でしたが、
最近ではやはり時の流れか、トーク中心の番組となっています。
でも僕の選曲は簡単な解説をも交えながら、しっかりと紹介していただきました。
因みに今回僕が選んだランキングは次の通りです。



*歌謡曲ヒット情報
 「夏に聴きたい歌謡曲スト20」

 1 真赤な太陽/美空ひばりジャッキー吉川とブルー・コメッツ
 2 天使の誘惑/黛ジュン   
 3 17才/南沙織
 4 恋のアウトボート/橋幸夫
 5 真夏の出来事/平山三紀
 6 渚のお嬢さん/舟木一夫
 7 太陽は泣いている/いしだあゆみ
 8 蒼い星くず/加山雄三
 9 夏に抱かれて/岩崎宏美
10 太陽のカーニバル/三田明
11 想い出の渚/加瀬邦彦ワイルドワンズ
12 涼 風/岩崎良美
13 裸のビーナス/郷ひろみ
14 夏にご用心/桜田淳子
15 真夏のあらし西郷輝彦
16 恋愛遊戯/太田裕美
17 恋のペンダント/あいざき進也
18 夏が来た/キャンディーズ
19 白いサンゴ礁ズー・ニー・ヴー
20 パープル・モンスーン/上田知華+KARYOBIN



解説

 1 真赤な太陽/美空ひばりジャッキー吉川とブルー・コメッツ(S42年)
    歌謡界の女王と人気GSの共演という異色ナンバーで、
    「RKBゴールデン・ヒットパレード」で通算9週間No.1。
    黛ジュンがカバーする予定だったが、直前に発売中止、
    結局90年代になって、CDでやっと復活することになる。

 2 天使の誘惑/黛ジュン(S43年)
    日本レコード大賞受賞曲で、今でも耳にする機会の多い人気曲。
    S42〜44年あたりの福岡地区での
    彼女の人気の高さは群を抜いていた。
    シングル盤のB面「ブラック・ルーム」も
    グルーヴ歌謡の隠れ名曲として知られる好カップリング。

 3 17才/南沙織(S46年)
    夏をイメージするアイドル歌手として真っ先に思い浮かべるのが彼女。
    実は僕も大ファンで、本当はもっとコアな曲を入れたかったが、
    ここは夏らしい曲ということで、あまりにも有名なデビュー曲を。
    三人娘の中でもリクエスト部門の強さが目立った。(特に福岡では)

 4 恋のアウトボート/橋幸夫(S41年)
    夏のリズム歌謡の名曲を数多く発表しているが、
    ここでは敢えて「汐風の中の二人」のB面曲を。
    とは言ってもTVドラマ「王様のレストラン」の中で
    コーラスの課題曲として頻繁に歌われていたので結構ご存じかも。
    でもドラマの中では橋幸夫本人がゲストとして出演したにも関わらず
    本人のヴァージョンは一度も流れなかったのでは・・・。

 5 真夏の出来事/平山三紀(S46年)
    「17才」と同じ年のヒットで、夏の定番曲であり、
    筒美京平作品の超有名曲&ソウル歌謡の名曲中の名曲。
    日本の歌謡曲の音楽的レベルも、洋楽にひけを取らない処まで
    上がって来た事の証しとも言えるだろう。

 6 渚のお嬢さん/舟木一夫(S40年)
    橋幸夫の独壇場だったリズム歌謡の分野に、
    この「渚のお嬢さん」(舟木一夫)と
    「恋人ならば」(西郷輝彦)の参入により、
    遂に夏は御三家のリズム歌謡が定番の時代に突入。
    それにしてもこの曲、前奏や間奏がやたらと長く、
    5分という長さは当時としては異例のことだった。

 7 太陽は泣いている/いしだあゆみ(S43年)
    「ブルー・ライト・ヨコハマ」の影に隠れた印象だが、
    コロムビア移籍第一弾はこちらの方。
    「RKBゴールデン・ヒットパレード」では、
    ベストテン内6週ながら、その内3週はNo.1を獲得。
    ピチカート・ファイブの小西康陽氏がクラブでかけたら、
    フロア中が大盛り上がり大会になったそうで、DJ人気の高い曲。

 8 蒼い星くず/加山雄三(S41年)
    夏を代表する男性歌手と言えばやはりこの人か。
    「お嫁においで」どどちらにするか迷ったが、
    ここはS41年のリズム歌謡ブームの火付け役となったこの曲で。
    バックを務めるのは、いつものランチャーズではなく
    寺内タケシとブルージーンズ
    両A面だったカップリングの「夕陽は赤く」も超名曲。

 9 夏に抱かれて/岩崎宏美(S54年)
    彼女も夏らしい曲は数多くあるが、
    ここでは大ヒットにはならなかったものの、
    一番夏らしいアレンジに乗ったこの曲を。
    僕にとって、黛ジュン南沙織の次に大ファンになったのが彼女だった。

10 太陽のカーニバル/三田明(S44年)
    御三家プラスワンのイメージが強いが、
    実はこの頃、特に福岡地区では御三家をしのぐ人気だった。
    「RKBゴールデン歌謡曲」で連続6週No.1。
    続くシングルの「サロマ湖の空」も、スタートしたばかりの
    「歌謡曲ヒット情報」で、黛ジュンの「涙でいいの」に続いて
    2位を記録していた。

11 想い出の渚/加瀬邦彦ワイルドワンズ(S41年)
    GSで真っ先に夏を連想する曲と言えばやはりこれ。
    実は夏を回想する歌で、ヒットしたのは真冬だったけど・・・。
    活動休止〜再開を繰り返しながら、今も現役でやってるとは凄い!
    それにしてもカスケーズの「悲しき雨音」同様、
    何時聴いても全く飽きることのない、奇跡的名曲と言えるのでは。

12 涼 風/岩崎良美(S55年)
    姉妹でランク入り。
    タイトル通りまさに清涼感溢れるナンバー。
    オリコンチャートではベストテンに届かなかったが、
    テレビの「ザ・ベストテン」では、辛うじてベストテン入りを果たした。

13 裸のビーナス/郷ひろみ(S48年)
    彼も夏の曲は数多くあるが、やはりここは定番曲で。
    「RKBジャンボ」(僕は当時聴けなかったが)では
    9週連続No.1という凄まじい強さだったらしい。
    地元という強みもあるのかも知れないが、
    とにかく福岡のラジオ界での彼の強さは特筆すべきものがある。

14 夏にご用心/桜田淳子(S51年)
    百恵ちゃんも夏の曲をたくさん歌ってるが、
    やはり夏のイメージが強いのは淳子の方だろう。
    このあたりまでは淳子vs百恵の人気はほぼ互角、
    時には淳子の方がリードしていたくらいだったが、
    すぐ後の「横須賀ストーリー」で、断然百恵リードの時代に入った。

15 真夏のあらし西郷輝彦(S45年)
    夏のリズム歌謡も多数あるが、ここではむしろ少し後の時代の曲を。
    一般的にはS42年あたりまでがピークと見られているが、
    福岡地区ではS46年までNo.1ヒットを放っていた。
    ラジオ番組「コサキンDEワーオ」のタイトルは、
    この曲の間奏の雄叫びから取られたとの事。
 
16 恋愛遊戯/太田裕美(S52年)
    当時の彼女のヒット曲の中では、比較的地味な方だが、
    ボサノバ風のリズムに乗った隠れ名曲。
    夏らしい清涼感が溢れている。

17 恋のペンダント/あいざき進也(S50年)
    前作「恋のリクエスト」よりも更にオールディーズ色が強く、
    「RKBベスト歌謡50」で最高4位と健闘。
    彼もまた新御三家プラスワンのイメージが強かったが、
    例によって福岡地区での人気は非常に高かった。
    あと一歩で・・・という人をより強く応援する傾向は、
    やはり福岡県人の暖かい人柄の表われか。

18 夏が来た/キャンディーズ(S51年)
    翌年の「暑中お見舞い申し上げます」とどちらか迷ったが、
    「暑中お見舞い〜」の方はやはりどうしても
    「普通の女の子に戻ります」発言の衝撃と重なってしまうため、
    よりノーテンキに聴ける(?)こちらの方を。  
 
19 白いサンゴ礁ズー・ニー・ヴー(S44年)
    GSブームも終わりに近づいた頃やっとブレイクした遅咲きGS。
    彼等の曲「ひとりの悲しみ」が、実は尾崎紀世彦
    「また逢う日まで」の原曲であることは結構知られている。
    黒っぽいリードヴォーカルは、後に「野性の証明」の主題歌
    「戦士の休息」でブレイクを果たす町田義人

20 パープル・モンスーン/上田知華+KARYOBIN(S55年)
    生ピアノ+弦楽器のみという異色編成のグループで、
    まだ癒し系という言葉すらなかった時代に存在した、
    元祖癒し系とでも言えそうなナンバー。
    涼しさがいっぱいで、それもそのはず
    当時は扇風機のCMソングとしてよく流れていた。