pops1967とは?続き

書いてる途中でうとうとしてしまってるのに気付き、
取り敢えず途中までUPしておきました。zzzzz・・・
で、その続きです。
1967年という年には、極めて重要な意義を持つ洋楽のランキング番組が、
二つスタートしました。


ひとつは文化放送から全国ネットされていた「オール・ジャパン・ポップ20」。
63年から放送されていた、小島正雄さんの担当による
「9500万人のポピュラー・リクエスト」を前身とし、
この年の5月にリニューアルの形でスタートしたのが
「オール・ジャパン・ポップ20」です。
一般的にはみのもんたさんのDJで有名でしょうが、
初代の担当はつちやけいさんという方でした。
おそらく局アナの方だったと思います。
当初は葉書リクエストのみによる集計でしたが、
1970年の5月からは、電話リクエストや
民放各局のディレクターによるランキング等のデータを加え、
コンピューター集計によるランキングを発表するようになりました。
1985年には番組名を「全国ポピュラー・ベストテン」に変更。
以降は音楽評論家の八木誠さんがパーソナリティを務め、
なんと2006年4月2日まで続く、長寿番組となりました。


そしてもうひとつは半年ほど遅れて、1967年10月にスタートした
福岡のKBCラジオ「今週のポピュラー・ベストテン」です。
初代DJは前述の松井伸一さん、
そして初代ディレクターは、「歌え若者」等を担当し、
地元の優れたミュージシャンを多数世に送り出した事で知られる
故 岸川均さんです。
岸川さんは大変残念なことに、2006年11月17日に
69歳の若さでお亡くなりになりました。
その後毎年11月には、岸川さんの業績を伝えるべく、風音というイベントが、
発起人である石橋凌さん、スマイリー原島さんによって
毎年開催されています。
僕は「今週のポピュラー・ベストテン」を第一回の放送から聴いており、
ずっとそのランキングを記録していました。
そして年末にはその年の年間ランキングを算出、番組まで送っていました。
しばらくして松井伸一さんに直接お逢いする機会が何度かあり、
ランキングの資料をお見せしたところ、大変喜んでいただきました。
それから数十年後、僕は地元北九州のCROSS FMで、
往年の洋楽ランキング・ベスト20をまるまる紹介する
コーナーを持たせていただきましたが、
その時に初代プロデューサーとして大変お世話になったのが、
他ならぬ松井伸一さんご本人でした。
またそのご縁で、2003年1月2日に放送された
「今週のポピュラー・ベストテン」のスペシャル番組では、
僕も少しだけスタッフとしてお手伝いさせていただきました。
その際に松井さんご自身が発表された、第一回の番組のランキングです。


 1 花のサンフランシスコ/スコット・マッケンジー
 2 モナリザの微笑/タイガース
 3 愛こそはすべて/ビートルズ
 4 北国の二人/ジャッキー吉川とブルー・コメッツ
 5 あなただけを/ジェファーソン・エアプレイン
 6 バラ色の雲/ヴィレッジ・シンガース
 7 ロック天国/ピーター・ポール&マリー
 8 マイ・ベスト・フレンド/ジェファーソン・エアプレイン
 9 サイレンス・イズ・ゴールデン/トレメローズ
10 英雄と悪漢/ビーチ・ボーイズ


お気付きのように、日本のGSが3曲入っています。
当時はGSは洋楽扱いというのが一般的で、
僕自身はその頃から聴き始めたので、そんなもんだと思っていましたが、
従来からの洋楽ファンにとっては、随分違和感のあることだったようです。
結局「今週のポピュラー・ベストテン」は、翌1968年あたりからは、
純粋な洋楽のみのランキング番組となりました。
そして番組は6代目パーソナリティの宮本啓丞さんによって、なんと現在も継続中です。
「全国ポピュラー・ベストテン」が既に終了した今、
おそらく日本最長寿の洋楽ランキング番組ではないかと思われます。(現在42年目!)


KBCラジオが「今週のポピュラー・ベストテン」をスタートさせた頃、
一方のRKBラジオでも、後に「スマッシュ11」で大活躍された
井上悟さんを中心に制作された「ペプシ・ポップス・タイム」が、
既に大変な人気を集めていました。
当時「日本全国で最も早くビートルズの新譜がかかる番組」として知られていました。
それぞれの局が、時代の最先端を行く洋楽ランキングを番組で発表し、
人気を競っていた訳で、福岡のラジオ界のレベルの高さは、
全国的に見ても極めて高い水準を保っていたものと思われます。
当時のランキング資料は、これからも随所で登場すると思いますので、
興味をお持ちの方はご期待下さい。