折尾学園通り

今日は休みでしたが、またも一日中野暮用で終わっちゃいました。
疲れた・・・
そう言えば今日車の中から、行方不明になってた
「小河恭子とセバスチャン」名義のカセットが、もう一本見つかりました。
うちの店の開店当時、お隣さんだったケーキ屋兼喫茶店のテーマソングとして
僕が作詞作曲して、レコーディングしたものでした。
実はその時期には「小河恭子とセバスチャン」としての活動は休止しており、
いわば一時的な再結成といったニュアンスのレコーディングでした。
スタジオのオーナーの方も、サックスでゲスト参加し、
ボサノバ&フュージョン風味に仕上がっています。


うちの店が開店した頃は、北九州市八幡西区の折尾という街にありました。
(今は1kmほど若松寄りの千代ヶ崎に移転してますが)
この折尾は北九州市でも一番西側、つまり福岡寄りに位置し、
JR折尾駅は日本初の立体交差駅で、名物のかしわめしでも有名です。
かつては石炭輸送の町として知られていましたが、
今ではすっかり学園都市としてのイメージが定着、
多くの大学・短大・高校などがあり、近郊には北九州学術研究都市もあります。
ここにはつい最近、コミュニティFM局、
AIR STATION HIBIKI」が開局したばかりです。


開店当初はうちの店も、そういった学生さん達がメイン・ターゲットで、
品揃えも学生向きにと考えていました。
しかし学生さん達も次第に趣味が多様化し、必ずしも学生メインとは言えなくなりました。
そこで基本方針を、思い切って大人向きのもの中心にチェンジ、
今では一般的に浸透して来ている、中高年層をターゲットとするやり方を、
うちの店ではかなり早い時期から実践していた訳です。
更に言えば学生さんでも、大人向きの結構古めの音楽を好む、
マニアックな層が少なからず存在していたのも事実です。


当時の店は折尾駅から、九州共立大学九州女子大学
自由ケ丘高等学校(当時は八幡西高等学校・九州女子大学附属高等学校)
に向かう通りにあり、その通りは学園通りと呼ばれています。
小倉や黒崎などの常識的に考えられる中心地ではなく、
敢えて折尾を選んだのも、学園通りにおける登下校時の学生の多さが
大きな要因の一つになったのは事実です。
まあ学生さん達の生活のパターンが変化した今は、
当時ほどではないかも知れませんが、
やはり学生の街・学生の通りのイメージは、
基本的には変わりないでしょう。
当時同じ学園通りに店を構え、僕等も大変お世話になった、
不動産屋さん、運送屋さん、電器屋さん、美容室、銀行、コンビニ、食堂等々・・・
今なお健在で頑張っておられる所もあれば、残念ながら途中でやめられた所もあります。
店が移転してしまった今も、この学園通りを通ることはしばしばありますが、
20年近くお世話になった、我々の原点となる通りとして、
今も特別な想いを抱きながら、街並みを眺めています。
ありがとう!学園通り・・・