親 友

貴方にとって親友と呼べる人はいますか?
え?僕はどうかって?
うん、い〜っぱいいますよ!親友。
え?それって、親友とは言えないんじゃないかって?
本当の親友って言えるのは、
一人かせいぜい二人くらいじゃないかって・・・。
それはそうかも知れませんけどねえ。


以前、家族からも言われたことがあります。
僕には本当に困った時に、親身になって相談に乗ってくれる
親友なんていないんじゃないかって。
そしてその頃、一緒に呑みに行ったある人に
その事を話したことがありました。
するとその人は、きっぱりと僕に言ったのです。
「(親友だったら)私がいる!」
一瞬、え?と思いました。
因みにその人は女性で、しかも僕より遥かに年下です。
「親友」という言葉の一般的イメージには
あまり似つかわしくないと言ってよいかも知れません。
知り合ってちょうど一年くらいの時期でした。
でもよく考えてみれば、二人の会話の中に
何一つ嘘もなく、かけひきもなく、
いつも心を割って話せる存在になって来ている事に気付きました。
いつの間にか強い信頼関係を、僅か一年で築いていたのです。


時にはその気持ちをずっと持ち続けてくれているかどうか、
自信のなくなる時もありました。
その事を話すと、その人はとても悲しそうな顔で
「ショックです・・・」と言いました。
その場は気まずく別れたものの、
帰る道々その人の言動のひとつひとつを思い出してみると、
本当に僕の事を大事に思い続けてくれているのに気付き、
途中スーパーの駐車場に車を停めて、
「ごめんね・・・」とメールを打ちました。
それに対する返信はありませんでしたが、
その次に逢った時のその人は、
僕に対して以前となんら変わった所はありませんでした。
それ以来、その人が仮に「え?」と思うような行動を取ったとしても
それには必ず意味があり、ちゃんと考えての行動であると
思えるようになりました。
ますますその人に対する信頼の気持ちは、
微動だにしないものとなったのです。


最近はその人もとても忙しく、生活のサイクルも僕とは全く違うので、
なかなか逢えないというのが現状です。
それでも何とかして、少なくとも週一回はその人の顔を見に行くようにしてます。
逢ってもゆっくり話す時間も取れない事が殆どですが、
お互い顔を見るだけでも安心します。
どちらかが体調が悪い時も、顔を見ればお互いすぐに判ります。
出来るだけ早い時期に、その人と一緒に何かを始めたいと思っています。
大勢の人に心から喜んでもらえるような何かをね。