小河恭子とセバスチャン

昨日のピアノの話の続きになりますが、
バンドを組んでからは、弾き語りの時のピアノとは、
多少スタイルを変えて行くことになりました。
つまり右手のコードは主にギターがやっているし、
左手のベース音は本物のベースが担当している訳ですから、
曲によってはピアノからシンセに持ち替え、
ストリングスやブラス音、またピアノもコード弾きより
アルペジョ(単音奏法)を多用するようになりました。
特に竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」をカバーした時は、
エレピとシンセを目まぐるしく使い分け、そりゃもう大変でした!
一箇所でも失敗すると、後はもうガタガタで!(冷汗)


バンドの他のメンバー達
  アリ食いマーちゃん (ベースでリーダー)
  秀(ひで)ちゃん  (ギター)
  まこっちゃん    (ドラム)
の三人は、普段の会話は冗談ばかりなのに、
ステージに立った途端にみんな寡黙になってしまうので、
エンターテインメント性は僕が一手に引き受けてましたねえ。(笑)
キーボードのみならず、タンバリン、コーラス、異様なノリ(?)・・・


さてそんな感じでスタートしたバンド、
「小河恭子(おごうきょうこ)とセバスチャン」のレパートリーは、
もともとソロで活動していた小河さんの自作のナンバーを、
バンド・スタイルにアレンジしたものが中心でした。
以前FOXさんがお持ちになっていると書いて下さった
カセットに収録されている曲も、いくつか含まれています。


「たそがれて・・・」は既にヤマハのソング・コンテストで
高い評価を得ていたバラード・ナンバーで、
まず僕は小河さんの弾き語りのピアノ部分を必死でコピーし、
更に後半部ギターでグッと盛り上げるという
ソロ・ヴァージョンの良さを生かしながらも、
また一味違った曲調に仕上げました。


「BLUE & BLUE」は結成後、最初に取り上げた曲で、
いかにも当時らしいAOR風の爽やかなナンバーです。
この曲のイメージから、僕はバンド名として
  小河恭子とサマーブリーズ
  小河恭子とペパーミント
などを提案したのですが、いともあっさりと却下され
結局「アルプスの少女ハイジ」の執事セバスチャンから
名付けられました。それもホンの冗談で!?
ドライブがテーマになった曲で、この曲を演っていた当時、
実は僕はまだ車の運転をしていなかったのですが、
毎日車に乗るようになった今になって、
改めてリアリティを感じるようになりましたね。


「雑踏」は短大の時の友達の為に書いた曲(本人談)だそうです。
実はこの曲が僕の書く曲の雰囲気に一番近いなと感じました。
C→Caug→C6→C7 という冒頭部のコード進行といい、
ミソララ〜ドシミ〜ソというサビの泣きメロ(?)といい。


そして「アピール!」。
いつの時代にもいる、自分の想いをハッキリと告げられずにいる
そんな君への応援歌!(かつては僕もそうだった!?かつては???)
実はこの曲は某社のCMソングとして、テレビで流れてたこともあります。
(20年ほど前だったかな?)
この曲では小河さんもキーボードを肩から下げて、
ツインキーボード・スタイルでのステージをやってましたよ。


今でも時々はライブ活動をやっているという小河恭子さん、
こちらの準備が整えば、ぜひお呼びしたいと思ってますので、
その時にはお知らせしますね。