ウッドストック

ロック史上に残る大野外コンサート、ウッドストック・フェスティバルは、
今からちょうど40年前、1969年の8月15、16、17日の
三日間に渡って開催されました。
出演アーティストは30組余り、観客数は40万人以上に上っています。
主催者側の見込みを大幅に上回る観客が押し寄せたため、
会場の柵もなにもかも壊れてしまい、
結局事実上のフリーイベントになってしまいました。
当然の如く多くの名演を残しています。
ハイヤー」のスライ&ザ・ファミリー・ストーン、
当時まだ無名ながらブレイクのきっかけとなったサンタナ
数時間中断する程の激しい雨の中で熱唱したジョー・コッカー
そして時間が押して明け方の出演となったジミ・ヘンドリックス
この時出演したキャンド・ヒートのハープ奏者アル・ウィルソン、
ジャニス・ジョプリン、そしてジミ・ヘンドリックスの三人は、
それから僅か一年後に相次いでこの世を去っています。


思えば僕は当時中学生、おそらく「ウッドストック」の名は
どこかの番組で耳にしてはいたと思いますが、
どういう性格のものであるか正しく認識していたとは思えません。
なにやら凄いコンサートがあったらしい、
しかも会場で裸になる人がいたらしい!?
といった程度の認識だったと思います。
いや、僕だけじゃないですよ!
世間一般の認識もそんなもんだったでしょうね。
翌年にクロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング
ズバリ「ウッドストック」という曲をヒットさせた時ですら、
まだあまりピンと来てなかったと思います。


同じ1969年に話題となったロックミュージカル「ヘア」も
当時は「ああ、あの裸になるミュージカルね!」ってな感じでした。
主題歌の「ヘア」はカウシルズ、
挿入歌の「輝く星座」はフィフス・ディメンションによるカバーが
日本でもかなりのヒットになったというのに。
しかも日本人の出演者が大麻で逮捕されて・・・。
クスリとハダカなんて、まるで今年の芸能界を騒がせてる
重大ニュースみたいですね。
ウッドストック」にしても「ヘア」にしても、
ロック史上における正しい位置づけを認識出来るまでには、
まだかなりの時間が必要でした。


そうそう、裸といえばまた僕がやっていた例の番組(?)で、
立ち小便は犯罪になるか?という話をした事がありましたっけ。
もちろん犯罪なんですが、普通は軽犯罪法違反ですね。
でも状況次第では「公然猥褻罪」に問われる事もあるそうですが、
番組で「公然猥褻罪」であって、「猥褻物陳列罪」ではありません
と言ったところ、相方の○○さんが、
「え?猥褻物陳列罪?猥褻物チン列罪?・・・」
と何度も何度も聞き返して来るではありませんか?(笑)
ほんとに疑問に思って質問したのか、
なにやら魂胆があったのか、真相は未だに不明ですが。
因みに僕自身は犯罪云々という以前に、
「立ちション」という行為自体がイヤなんで・・・。


すみません、ウッドストックの話の筈が、
なにやら妙な方向にズレてしまいましたね。m(_._)m
話を40年前に戻して・・・っと、
以前にも書き込みしましたが、ウッドストック
アポロ11号月面着陸が、同じ1969年の出来事。
そして科学者の間では、アポロ11号以上に
重要であるとされているアエンデ隕石落下。
(メキシコのアエンデに落下したこの多数の隕石には、
 何と太陽系で一番古い物質が含まれており、
 太陽系の起源を知る上での重要な手がかりとなるとの事)
奇しくも今年は、ガリレオ・ガリレイが初めて望遠鏡で宇宙を見てから
400年目に当たるそうで、世界天文年に制定されてますし。
そんな宇宙規模の目から見ると、
ほんとにちっぽけな存在かも知れないこの地球ですが、
その地球で今から40年前に、ウッドストックという
一大イベントが繰り広げられたという事。
まあ成功であるか否かについては、
意見が真っ二つに分かれるところでしょうが。
今ではどこでも行なわれている野外コンサートの先駆けと
なったという点は、少なくとも高く評価しなければならないのでは。


それから40年、さあ明日は高塔山ジャムですが・・・、
今年も天候が気になりますね。