100曲オンエア!

さてさて、ご報告が遅くなりましたが、
先日Dobbさんのお店、T-Jam Cafe&Beerで、
DJ「黄金のポップス」第1回をやって来ました。
まあDJと言っても皿回しの方じゃなく、
Dobbさんと二人で、殆どラジオ番組そのままに進行。
第1回は日本にヒット・パレード番組が誕生してからの歩みを、
全国&福岡両面からざっと振り返り、節目になる曲をかけました。
加えて最後には「Dobbのロック塾」スタート当時の想い出話も・・・。
因みにその日かけたのは、こんな曲たちです。


 1 ロック・アラウンド・ザ・クロック/ビル・ヘイリーと彼のコメッツ
 2 エデンの東/ビクター・ヤング楽団
 3 冷たくしないで/エルヴィス・プレスリー
 4 砂に書いたラブレター/パット・ブーン
 5 ダイアナ/ポール・アンカ
 6 シェリー/フォー・シーズンズ
 7 悲しき雨音/カスケーズ
 8 ワシントン広場の夜はふけて/ヴィレッジ・ストンパーズ
 9 恋する二人/ビートルズ
10 十番街の殺人/ベンチャーズ
11 ダンス天国/ウォーカー・ブラザース
12 花のサンフランシスコ/スコット・マッケンジー
13 恋のほのお/エジソンライトハウス
14 うつろな愛/カーリー・サイモン
15 輝ける7つの海/クイーン
16 甘い罠/チープ・トリック
17 夢の中の恋/ベイ・シティ・ローラーズ
18 メロディ・フェア/ビー・ジーズ
19 アナザー・デイ/ポール・マッカートニー


「メロディ・フェア」は第1回の音故知心コーナーで取り上げた
1971年8月度ポピュラー・ベスト20のNo.1ソング。
更に一周年記念特番として、1971年度の年間ベスト100を
オンエアした時のNo.1ソングが「アナザー・デイ」です。


その1971年度の年間ベスト100について振り返ってみましょう。
当時CROSS FMの真夜中の時間帯には、「ミッドナイト・フレイバー」という
ノンストップのミュージック・ゾーンが設けられており、
「Dobbのロック塾」の初代ディレクター氏が、編集を担当していました。
そこで「どうせやるなら二日分くらいの時間を取って、
100曲全部オンエアしちゃいましょう!」という話になりました。
更に当時「Dobbのロック塾」の後の時間帯には、
佐藤忠典さんの生番組が放送されていました。
その頃、僕も他の番組で佐藤さんとも関わりがありましたので、
「特番の続きは、私の番組の中でやっちゃいましょう!」と
佐藤さんご自身から申し出て下さいました。
プロデューサーの松井伸一さんも、快く了解していただき、
1971年度の年間ベスト100、全曲オンエアが決定した訳です。
当時の「Dobbのロック塾」は収録番組でしたが、
佐藤さんの番組は朝6時台の生放送で、
Dobbさんとアシスタントの伊東英美ちゃんも誘ったのですが、
二人とも朝は苦手で起きられない!との事で、
結局佐藤さんの番組には、僕が一人で乱入(?)する事になりました。


ランキング自体は、当時福岡地区で放送されていた各番組の資料を中心に、
既に集計は出来ていたので、早速100曲の音源全てを揃える作業に入りました。
そしていよいよ収録の日、本編の「Dobbのロック塾」の部分を
先に録り終えました。(30位→11位)
「ミッドナイト・フレイバー」(100位→31位)の部分は、
オープニングのみ3人で喋り、後は僕一人がスタジオ内に残って、
ディレクター氏とさしでの収録となりました。
100位のフレダ・ペイン「バンド・オブ・ゴールド」に始まって、
ゆったりした雰囲気でメドレーが流れ、5曲毎に解説を挟むという構成でした。
僕自身全く一人での喋りは初めてだったので、かなり緊張しましたが、
 「マイクの向こうにいるリスナーさんに向かって喋って下さい。
  僕をリスナーさんと思って、僕に話しかけて下さい。」
というディレクター氏の言葉に従って喋っていると、徐々に緊張も解け、
喋りを楽しむ余裕も生まれて来ました。
ミスター・ロンリー」や「好きにならずにいられない」を
子守唄で歌っていたといったエピソードも交えつつ。
夜中の3時を回ろうというのに、既に自分の出番を終えた英美ちゃんは、
帰ろうともせずじっと僕等の収録の様子を見つめていました。
後で聞いた話では、その時に英美ちゃんは、
 「すっげえ〜!こいつら!」と思っていたそうです。
結局全ての収録を終えたのは、早朝4時過ぎでした。


そしてオンエアの当日、僕は番組を楽しむ余裕もなく支度をして、
早朝4時半に局入りしましたが、既に佐藤忠典さんは準備を始めていて、
 「しばらくゆっくりしていてください。」
と言って下さいました。
そして佐藤さんの番組「CROSS RISING LIVE 600」で、
残りの上位10曲を発表しました。
初めての生出演で不安が大きかったのですが、
僕よりずっと年下ながらラジオ界では大先輩の佐藤さんのリードにより、
実にスムーズに番組は進行、100曲全曲オンエアを
無事達成する事が出来ました。
番組中には多数の熱い応援メッセージもいただきましたし、
周囲の全ての方々の暖かい協力があってこそ、
やり遂げる事が出来たものと、今でも心から感謝しています!
8年間のラジオ界でのキャリアを積んだ今、
機会があればこんなデカい企画に、是非また挑戦してみたい!と
改めて思っています!